目標を狙うことだけに集中
2005年5月5日、父親と初めて一緒にゴルフの練習に行った。以前、「今度来るときはクラブもってこい」と言われていたので7番アイアンとドライバーを持っていった。ピッチングも持っていこうと思ったのだが、「ドライバーだけでいい」と言い張るので止めた。でも、持っていってあげれば良かった。
父は数十年前川奈ホテルゴルフコースでキャディーをしていたことがある。だからゴルフを見る目は結構厳しい。でも、自分自身はゴルフをやったことはないそうだ。「遊びぐらいにしかやったことはない」と言っていた。確かにスイングの仕方は知らないみたいだった。でも、長い間テニスをやっているせいか、振り方は適当でも芯に当てるのは上手かった。芯をとらえたいい音を響かせていた。
かみさんが打っているのを、父はイスに座りながら、私はその後ろに立って見ていた。段々キャディーをやっていた頃の感覚がよみがえってきたのか、「よし、次はあそこを狙って」とか言っていた。さらに「おっ、今のはいいところにいった。続けて10回」とか声をかけていた。
そういえば昔父にテニスを習っていたときも同じように習ったなあと懐かしく思いながらその様子を見ていた。見ていると段々かみさんのスイングのリズム良くなってきた。「10回同じ所に打とうとするとすごい集中できた」といっていた。「いつもは手の位置だとか、腰の回転だとかいろいろ気にしすぎるけど、あそこに打つということだけに集中したらスイングしやすかった」のだそうである。
私が打っているときも同じように父は「後10回同じ所に打て」などと言っていたが、確かにその通りに打とうとすると打ちやすく感じる。ターゲットだけに意識が集中するのでそれ以外のスイングの細部に意識がいかなくなるからだろう。いつもは、テークバックはこうやってあげる、トップの位置はここ、下半身から回転するなんてことをいちいち意識してスイングしているからどうしてもぎこちなくなってしまう。そもそもあんな一瞬で終わるスイングを細部に当たってコントロールするなんてことができるわけがない。
父は今テニスのコーチをしているみたいだが、テニスもこうやって教えているのだそうである。「フォームがどうとかというのも大事だけど、もっと大事なのは狙った所に打てること」と言っていた。確かにそうである。どんなにいいフォームでスイングしてもOBだったらまったく意味がない。
なんだか久しぶりに息子に戻った気がして懐かしかったのと新鮮だったのとでいい練習になった。今度はピッチングも持っていってあげようと思う。

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